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2013-11-06

ごちりとうさん (19)

日本よ、
これが朝ドラだ


※嫁小姑関係の考え方には個人差があります と、ことわりを入れた上で、
姉さんの行動は意地悪なのですが、朝ドラ的に読むとここは、性格が昆布のようにねじれているということよりも大事なことがあります。それは、和枝姉さんの度量は「せっせとぬかをほかしているところを目撃される」という、その程度の浅さと、詰めの甘さであるということが今日語られたところにあります。

「西門の味を教えてください」と請うめ以子に対して「その言葉を待っていました」という貫禄を見せました。これによって我々は「この人物にはもっと長くて深い狙い目が設定されている」と読みます。

め以子が庭に鶏スープがほかされているのを目撃しますが、この時点では証拠はありません。フェイクの可能性も頭に入れて読み進める必要があるのです。

ところが同日のうちに、姉さんが庭にウンチングスタイルでぬかを壺からかき出して、それをめ以子に制止されて尻もちをつきます。これは「小者のふるまい」だと思えます。ここが今日のハイライトではないでしょうか。

相変わらず姉さんイビリは続いていきますが、この人物設定はだいたい見えてきましたので、め以子の超える山は非常に高いですが、ピークは見えてきているかもしれません、頑張ってください。

ちりとてちんのほうは、お母ちゃん(糸子)がお日様のような温かみと大きさを見せつける日でした。この人の度量はいまだ底が見えません。視聴者はその深すぎる糸子に、いずれ涙することになるでしょう。楽しみにしてください。

「懐の深さ」はちりとてちんで宮嶋麻衣ちゃん演じる順ちゃんにとっても、大きなキーワードです。冷静沈着で「何が起こっても天災、天から来た災いやと思ってあきらめる」という深さを見せる順ちゃんが・・・・あ、いや、やめておきます。

喜代美が草々の「次の御用日」を「聴いてられない、聴くのが辛い」と感じるように、みなさんも明日は姉さんのどんないじめがあるのかと不安で見ていられないかもしれませんが、明日も楽しみに見てみることにしましょうね。