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2011-11-04

フィゲラスへの電車旅


バルセロナから電車(RENFE)に乗って、フィゲラスの町まで行くことにしました。日帰り電車旅です。パサジ・デ・グラシア駅で往復チケットを買い、急行列車(MD)に乗り込みました。

列車に乗った雰囲気として日本の鉄道で一番感じが近かったのは、近鉄電車じゃないですかね。なんとなく伊勢志摩ライナーを思い出します。

大都会のバルセロナを出発すると、車窓からの景色は郊外の、それこそブエルタ・ア・エスパーニャで自転車の隊列が走っていそうな風景に変わりました。

2時間足らずで目的地のフィゲラスの駅に到着。

変な噴水がお出迎え
街の中心部に歩いて行くと、広場とランブラ(遊歩道)が現れ、市場がひらかれています。ここの広場もカタルーニャ広場といい、バルセロナにも同じ名前の広場があります。

この町にやってきた理由はひとつ、サルバドール・ダリの「劇場美術館」を鑑賞にきたのでした。ガイドブックに「変わった建物なのですぐわかる」と書いてありましたが、街中の表示にもしたがってあるいていくと、15〜20分ほど歩くとたしかにすぐわかりました。



館内には受付で入場料を払って入ります。美術館までの道はおみやげ物の店も並んでいました。
劇場、というだけあって、真ん中のメインホールを取り囲むように建物が円形になっています。順路が数字で示されているので迷う心配はありません。

メインホール?

ダリというと、へなへなした時計とかシュールな作品や騙し絵などがインパクトが強いのですが、やはり画力そのものが素晴らしいとしかいいようがありません。


沢山の連作が壁一面に並んでいて、世間一般の奇人イメージとは違った、一生かけて絵に取り組んだ人の成果、その生真面目さのようなものを感じることができました。

帰りは普通列車でのろのろ帰ります。ただ電車に乗りたかったというだけでもありましたが、バルセロナ・サンツ駅に到着すると、「帰ってきた」という感覚がありました。もうしばらくしたら本当に帰るんですけどね。でも少しだけバルセロナの町が「おかえり、おつかれさん」と迎えてくれた気がして嬉しくもありました。