昨年につづいて篠山ABCマラソンを走ってきた。
昨年の篠山といえば・・・身重の妻を家に残し、降りしきる雨の中走りぬき、濡れネズミになってゴールしたら車の中で着替え、一人さびしく運転して帰って来たものだった。
そんな想いをしながらも、懲りずにまたもエントリー。でも今年は昨年とはちょっとわけが違う。今年は奇跡的に前日の宿が取れたのだ。今回は私の父もエントリー。
おばあちゃんと妻と娘、三世代チアガールズ結成。
娘の前でいいところをみせようと、おじいちゃん VS おとうちゃん、の決戦で篠山は熱く燃える・・・はずだった。
しかし、直前になって一緒に出走予定だったおじいちゃん(私の父)は体調不良のため欠場。
やむなく一人で42キロの道のりとなった。
号砲が鳴ってからおよそ5分ほどは前がつかえてるので、スタートラインまではノロノロ運転。
こういう市民マラソンにはウサギやカエルのかぶり物などを始めとした、「コスプレ」がつきものだが、開始5キロで早くもヤバいのが現れた。
わかる人にはわかるが、こいつに5キロ地点で遭遇していて助かったといえるだろう。
こいつの登場がもし、最も精神的につらい35キロ地点だったなら、「もう嫌だ、耐えられない、『契約』したい!」、という気持ちになっていただろう。
中間地点では妻と娘の応援。パワーをもらって、ついついオーバーペースになりそうなのをこらえる。豆おにぎりを補給。本来、おにぎりの具に豆は認めない派閥に属しているが、マラソンの時ばかりは炭水化物とアミノ酸を同時に摂取できる効率から、補給に限り例外を認めることにしている。
そして辛いつらい36キロ地点(最後の足切り関門)では、きゅうべえの代わりに、レンタル自転車で先回りしたおばあちゃん(私の母)が、父ちゃんの大好物・ミニカステラを大量に持って来てくれて補給。
(ちなみにこのミニカステラや、砂糖をまぶしたレモンの輪切りは、私が通り過ぎたあと、他のランナー配ったところ、一瞬で喰い尽くされたそうだ)
最後の数キロは道具だのみ。2xuのカーフガードが、もはやただの棒と化した足を支えてくれる。
しかし、この商品写真を見てから驚いた。
どうやら私はカーフガードを、前後さかさまに着けていたようだ。はたして本当に効果はあったのか。まあプラセボであったとしても、楽だったことには違いないので結果オーライとしよう。
タイムは去年よりは縮まって4時間46分。
途中で娘とイチャイチャしてたので5分ほどはロスしている。
シシ汁ふるまいは、ゴール地点にあるのを知っていたので、途中のは完全スルーしたが、そうしておいて良かった。
やはり前泊は体力的にも気持ち的にも楽。
地元としても、こうしたお客が増えた方がイベントが経済的にも盛り上がってくれていいのだろう。
マラソンイベントのボランティアの人たちの気配りには、感動をおぼえるものが少なくない。
と、同時に自分にも何か貢献できることはないのかという思いもある。
来年の春には京都マラソンが開催されるわけだけど、せっかくホームグラウンドなのだから、ボランティアとか「もてなす側」をやってみるのもいいなと考えたりしている。